
撮影:貝塚 隆
基本の扱い方
1皮をむく(1)
1)皮に近い部分は繊維が多く、煮てもやわらかくならないので、大抵皮をむいて使います。約5mmを目安に厚めにむくと、口当たりよく仕上がります。

2皮をむく(2)
むいた皮はせん切りにして、炒めてきんぴらにしたり、干して自家製の切り干し大根にするなど、むだなく利用できます。

3面取り
大根の切り口に角があると、加熱調理したときにくずれやすいので、切り口の角を削るように、少々切り取ります。削った角はみそ汁の実などに利用して。

切り方
1輪切り
横に厚さをそろえて切ります。切り口の形は円形。厚さは作り方の指示通りにします。

2半月切り(1)
扱いやすい長さに切り、皮をむいてから縦半分に切ります。

3半月切り(2)
切り口を下にして置き、同じ厚さに切ります。輪切りでは大きすぎるときに用いられます。

4いちょう切り(1)
使う分量の長さに切り、縦四つ割りにします。

5いちょう切り(2)
端から1〜2mm厚さに切ります。切り口の形がいちょうの葉に似ているのでこの名に。厚さをそろえて切るのがポイント。

6細切り(1)
5〜6cm長さに切り、縦に薄切りにします。このとき、薄く切れば切るほど仕上がりがきれいに。

7細切り(2)
薄切りにしたものを重ねて、端から細く切ります。

8拍子木切り(1)
長いものは4〜5cmに切って皮をむき、1cm程度の幅に切ります。

9拍子木切り(2)
さらに縦1cmの幅に切り、4辺の幅がそろった棒状になるように切ります。煮ものや漬けものなどに、用いられます。

10さいの目切り
拍子木切りにしたものを横にして、さらに1cm幅に切って、さいころ状にします。それよりひと回り小さい、5mm角程度の大きさのものは「あられ切り」といいます。

11色紙切り
1cm四方の色紙切りなら、1辺の幅が1cmの拍子木切りにし、小口から1mm厚さくらいの薄切りにします。

12短冊切り
4〜5cm長さに切り、縦に1cm厚さに切ってから端から1〜2mm幅に切ります。

13乱切り
全体を回しながら斜めに包丁を入れて、大きさをそろえながら切ります。

14なた切り
まな板の上に置かず、手で持って回しながら包丁で同じくらいの大きさに切ります。鍋の上で切って、直接入れることもできます。煮ものや鍋もの、汁ものなどの料理を作るときに。

15かくし包丁
大根などの大きいものの火の通りをよくし、味のしみ込みもよくするために、見えないところに包丁で切り込みを入れます。野菜の厚みの1/3ぐらいまで入れるとよいでしょう。

16かつらむき
大根を必要な長さに切ったら、体と直角になるように左手で持ち、皮を厚めにむき取って、太さが均一な円筒形に整えます。左手で大根を右に回しながら、右手の親指で包丁を前後に滑らせて、薄くむくように切ります。
●かつらむきにしたものは、3〜4枚重ねて、端から繊維に沿ってごく細いせん切りにし、水にさらして、刺し身のつまなどにします。
かつらむきにしたものを、くるくると巻いて、端から繊維に対して直角に切っていくことも。これは、刺し身の下に敷く“敷きづま”としてよく使われます。

保存
1保存するときは
大根は日がたつと、切り口から水分が蒸発し、“す”(一種の空気穴)が入りやすくなるので、切り口をぴったりとラップでおおって保存を。
生食しない分は、下ゆでして保存(冷蔵庫で4〜5日保存可能)するのもおすすめです。
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